塩ビ鋼板塗装乾燥しない?原因と対策を解説!塩ビ鋼板用プライマーの役割も解説!
塩ビ鋼板製の建物を所有しているみなさん、そろそろ塗装を考えていませんか。
「せっかく塗ったのに、なかなか乾かない…」
そんな経験はありませんか。
塩ビ鋼板は、一般的な鋼板と比べて、表面に塩化ビニル樹脂の膜が厚く、可塑剤が含まれているため、塗料が乾燥しにくいという特徴があります。
この記事では、塩ビ鋼板塗装で乾燥しない原因から、適切な下塗り材の選び方、塗装方法まで、詳しく解説していきます。
□塩ビ鋼板塗装で乾燥しない原因とは?
塩ビ鋼板の表面には、可塑剤と呼ばれる成分が含まれています。
可塑剤は、塩化ビニル樹脂を柔らかくするために添加される成分で、塗膜に移動して軟化させてしまうため、塗料が乾燥せず、ベタベタとした状態になってしまうことがあります。
1: 可塑剤の表面移行
塩ビ鋼板に含まれる可塑剤は、塗料と混ざりやすく、塗膜に移動してしまいます。
可塑剤は塗膜を軟化させるため、塗料が乾燥しにくくなります。
2: 可塑剤の蒸発速度
可塑剤は、一般的な塗料の乾燥剤よりも蒸発速度が遅いため、塗膜の乾燥を遅らせる原因となります。
3: 塩ビ鋼板の表面状態
塩ビ鋼板の表面は、一般的な鋼板よりも滑らかで、塗料との密着性が低いため、塗料が乾燥しにくくなります。
□塩ビ鋼板用プライマーと下塗り材の選び方
塩ビ鋼板を塗装する際には、専用のプライマーを使用することで、可塑剤の表面移行を抑制し、塗料の乾燥を促すことができます。
1: 塩ビ鋼板用プライマーの役割
塩ビ鋼板用プライマーは、可塑剤の表面移行を抑制し、塗料との密着性を向上させる役割があります。
2: 塩ビ鋼板用プライマーの種類
塩ビ鋼板用プライマーには、溶剤系と水性系の2種類があります。
・ 溶剤系プライマー
溶剤系プライマーは、乾燥が早く、密着性が高いのが特徴です。
ただし、臭いが強く、人体への影響も懸念されるため、換気を十分に行う必要があります。
・ 水性系プライマー
水性系プライマーは、臭いが少なく、人体への影響も少ないのが特徴です。
ただし、乾燥時間が長く、密着性も溶剤系プライマーほど高くありません。
3: 下塗り材の選び方
塩ビ鋼板用プライマーを選ぶ際は、以下の点を考慮する必要があります。
・ 塗装する場所(屋内 or 屋外)
・ 塗装する素材(塩ビ鋼板の種類)
・ 塗装する塗料の種類
・ 環境温度
・ 乾燥時間
4: 錆止め処理
塩ビ鋼板は、錆びにくい素材ですが、傷や腐食があると錆が発生する可能性があります。
錆が発生している場合は、錆止め処理を行う必要があります。
錆止め処理には、専用の錆止め塗料を使用します。
□まとめ
塩ビ鋼板塗装で乾燥しない原因は、可塑剤の表面移行と蒸発速度の遅さ、表面状態にあります。
乾燥対策としては、塩ビ鋼板用プライマーを使用することが重要です。
プライマーを選ぶ際は、塗装する場所や素材、塗料の種類などを考慮しましょう。
また、錆止め処理が必要な場合は、専用の錆止め塗料を使用してください。
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