無機塗料の成分と特徴を徹底解説!選び方からメリット・デメリットまで
家の外壁塗装を検討しているみなさん。
様々な塗料があり、どれを選べば良いか迷っているのではないでしょうか。特に、耐久性や性能面で優れている無機塗料に興味を持っている方も多いと思います。
しかし、無機塗料の成分や特徴について詳しく知りたいと感じている方もいるのではないでしょうか。
□無機塗料とは一体どんな成分?
一般的な塗料は「有機塗料」と呼ばれ、有機物を主成分とした樹脂を使用しています。
アクリルやウレタン、シリコン、フッ素などの樹脂は、この有機塗料にあたり、塗膜の性能は樹脂によって大きな差が生じます。
色あせやチョーキングなどの劣化現象は、有機物が原因となって引き起こされるものです。
一方、「無機塗料」は、鉄分やレンガ、ガラスといった無機物を多く配合して作られる塗料です。
通常は、セラミックやケイ素などを主成分としたものが、無機塗料にあたります。
無機物は、紫外線で劣化しない特徴があるため、半永久的な耐久性を持ち合わせていると言えるでしょう。
では、なぜ無機塗料は、有機塗料と比べて耐久性が高いのでしょうか。それは、無機物が紫外線に強く、劣化しにくい性質を持っているからです。
例えば、窓ガラスは一年中日差しを浴びていても簡単に壊れたりしませんよね。
これは、ガラスが紫外線に強い無機物であるためです。
無機塗料は、この無機物の優れた耐久性を活かして作られています。
しかし、無機物のみで作った塗料は固すぎて、塗装自体ができません。
そのため、無機物の優れた耐久性を持ち合わせながら、塗料として成り立たせるために有機物を配合したものが「無機塗料」になるのです。
ただし、無機塗料には、無機物の配合量に関する定義が存在しないため、中には粗悪なものがあることも事実です。
そのため、耐久性の高さが証明された無機塗料の使用をオススメします。
□無機塗料のメリット・デメリットを比較
無機塗料は、外壁塗装において非常に性能が高く、日本国内の大手メーカーも一般住宅向け製品を多数発売しています。
ここでは、無機塗料のメリットとデメリットを具体的に紹介します。
1: メリット
1: 高耐候性
無機塗料を外壁塗装に使う一番のメリットは、耐候性の高さ(紫外線に強い)です。
耐用年数はフッ素塗料を超える20~25年です。
これは、無機の成分がそもそも紫外線で傷みにくいものだからです。
2: カビやコケの発生抑制
無機塗料はカビやコケ・藻が生えにくい性質を持っています。
その理由は、これらの生物にとって栄養となる有機物が少ないからです。
ただし、完全に滅菌するわけではありません。
カビやコケは建物の外観を損ね、根が張ることで建材に損傷を与えます。
無機塗料を使用すると、外観を美しく保つだけでなく、壁や屋根の素材を保護することもできます。
3: 汚れが落ちやすい
無機塗料の多くは「親水性」という機能をもっています。
「水となじみやすい」という性質で、表面に着いた汚れが雨で流れやすいということです(低汚染性ともいいます)。
壁に土埃など汚れが付いても、雨水が塗膜と汚れの間に入り込み、汚れを流してくれます。
※すべての汚れが完全に落ちるわけではありません。
汚れが気になる白っぽいお家や、道路沿いで排気汚れが気になるお家などにも無機塗料はおすすめです。
4: 燃えにくい
無機塗料は火に強く、燃えにくい特徴があります。
これは、元々無機物が燃えにくい性質を持っているからです。
有機物は燃えると二酸化炭素が発生し、黒煙を出して炭になります。
一方で、無機物であるガラスや石は火をつけても燃えません。
ただし、無機塗料は完全に無機成分で構成されているわけではなく、少量の有機物が含まれているため、燃えないわけではありません。
2: デメリット
1: 価格が高い
無機塗料は、有機塗料と比べて価格が高めです。
これは、無機材料の価格が高く、製造工程が複雑であるためです。
2: 職人の技術が必要
無機塗料は、有機塗料と比べて塗りにくいという特徴があります。
そのため、熟練した職人が施工する必要があります。
3: 品質にばらつきがある
無機塗料は、有機塗料と比べて品質にばらつきがある場合があります。
これは、無機材料の品質や製造工程によって、塗料の性能が大きく変わることがあるためです。
□まとめ
無機塗料は、耐久性や性能面で優れており、外壁塗装に最適な塗料と言えます。
しかし、価格が高い、職人の技術が必要、品質にばらつきがあるといったデメリットもあります。
無機塗料を選ぶ際には、これらのメリットとデメリットを考慮し、自らの家の外壁塗装に最適な塗料を選ぶようにしましょう。
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